【洋画】「セッション」を観てきた感想【音楽】


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鑑賞から一ヶ月くらい経ってしまいましたが、映画「セッション」の感想やらを勝手に書こうと思います。笑

映画「セッション」とは

脚本・監督共にデミアン・チャゼル、28歳がつとめた。

本人も過去にドラマー経験があり、自身がプロになることはなかった。
ドラマーとしての才能がないのを本能で悟ったとのこと。
その時の師となった音楽教師の指導は厳しいものも多く、本作に生かされている。

多くの賞を受賞している本作

マイルズ・テラー自身も15歳からドラムの経験があるようです。
あの手の血液は実際のもので、その演技の迫真さや本気さが高く評価されました。

そしてフレッチャーことJ・K・シモンズの鬼教師っぷり。
これも素晴らしいもので、数多くの助演男優賞を受賞しました。

(詳しい受賞歴は多くのサイトに書いてあるので、省略とします。)

原題:WHIPLASHの意味とは?

邦題は「セッション」というタイトルですが、原題はなんと「WHIPLASH」。
わたしは作品を観終わった後に原題を知ったのですが、少しゾッとした覚えがあります。笑

本作を観られた方はご存知かもしれませんが「WHIPLASH」は劇中に登場するジャズナンバーの曲名です。

どんな意味なんだろう?と気になり、少し調べてみました。
(WHIPLASHは造語だったので、英単語単位ですが。)

  • WHIP:ムチ打つ、教え叩き込む、疾走させる、
  • LASH:降り注ぐ、激しく打つ、〜を激しく非難する、ムチ打ち、ムチのしなやかな部分

と、なんとまあ…な意味。笑

これ作品をみる前に知っていたら少し違ったのかなあ?と思うほどですね。

激しい指導、罵声の数々、ダブルミーニングな感じでこのタイトルとなったことでしょう。

ちなみに、WHIPLASHと言われるほどの曲。いかに手数(ドラムの音数の多さ)が多いのかはこちらから。

(プロドラマーの軽やかなドラミングのせいで、全然大変そうに見えないのですが…。笑 それはこの方が上手な証拠なので置いておきましょう。笑)

これをやるとなると素人では無理ですし、身体の力が上手く抜けていないドラマーだと叩けません。それでも叩く側はきっと汗だくのぜーはーですよ。笑

そしてWHIPLASHは一見軽やかな曲に聞こえますが、よく聞いてみると全体のグルーヴを出すため一発一発のタッチが深めに聞こえませんか?
このドラミングが終始続くのはハードだと思います。

主人公が憧れたドラマー「バディ・リッチ」って?

バディ・リッチ(Buddy Rich)はそれはそれはすんばらかしージャズドラマーです。

説明するよりも音楽なので聞いていただいた方が早いので、気になった方は是非是非

聞いてみてくださいね。

こちらの動画はラストのあの壮大なシーンに似通った部分を感じませんか……?

逸材を生み出すためには

果たして、歴史的プレイヤーを生み出すためにはフレッチャーのような指導者が必要なのでしょうか。

この答えですが、劇中の言葉にもあるように他の誘惑が多数ある現代では音楽のみをそこまで突き詰められる人はいないのかもしれません。

 

先ほども言ったとおり少々のバンド経験があるわたしですが、この映画を観たとき昔通っていた近所のスタジオにいる名物オヤジのことを思い出しました。

そのスタジオにはたまたま入ってしまった程度のことですが、あとから聞くとそのスタジオに通うプレイヤーは楽器の上手さの格が違うとのことで……。

上手くなる理由。
それはスタジオの時間が終わるとダメ出し&ひたすらアドバイス。それもこれでもかってくらいの…。笑

特に若いプレイヤーに向かっては「お前、下手くそだな〜。笑 でもな…、」から始まってどうなることかと想いますが、最後にはきちんとまとめる、教え上手でもありました。

そのスタジオに通うプレイヤーが上手くなったのは、きっとそのオヤジのおかげなんでしょう。

どこがどう下手なのか?から始まり、どうしたらいいか?
また、下手な自分の状態を体感させる。
例えばクリックを使って。この作業をしていました。

正直、今時で人のやっている音楽にうまいだの下手だの、こここうしたら?なんてアドバイスする人は多くはいません。
まず言ったとしてもあのスタジオうるせーし、めんどくさいから行くのやめようぜーーってなるはずです。

ある日、とっても上手なドラマーとそのオヤジとの会話で、

「あのオヤジ、何度もむかついてブッコロス!って思ったことあるけど、今は感謝してる。笑
このオヤジ、クソー、いつか見返してやる、クッソーーーー!!って思ってたよ。笑」

こんなことを聞きました。
悔しさやちょっとした怒りを持ち、それすらパワーにひたすら叩く。
そしてそのオヤジは、素晴らしいプレイヤーを生むためには嫌われることくらいは覚悟しているとも言っていました。
それだけ、音楽に何かただではない特別な気持ちがあったのでしょうね。
(ただのスタジオのオヤジにおさまるような人間ではない方ですから…。)

楽器の上達に楽器と向き合う時間の長さがある程度必要ですが、ただ楽器を触っていたからといってうまくなるものではありません。

そこには正しい練習方法と正しい音楽的知識から指導をしてくれる人間が必要なのです。
その指導者は楽器はうまくなくてもいいのです。
ただし耳が良くなければならない、そしてそれを上手く言葉にできる頭の良い人間。
これが条件でしょう。

フレッチャーはプレイヤーでもありましたが、耳の良さと熱血な指導力が人一倍あったのですね。

観たあと、身体が熱くなっていた

さて、映画を観たあとの自分の様子。

しょっぱなからラストまでの間のあり得ない緊張感から、当たり前ですが観劇中には一度も眠くなることはありませんでした。
観終わったあとも、クラブやライブハウスに行ったあとのアドレナリン出まくりのギンギン具合。

正直、寝付けずに次の日は寝不足でした。笑

映画の最初から最後までピリッとしていて、ものすごく疲れる映画なことは確かでしょう。

でも、ある程度何かを突き詰めた人間ならきっとどこかに感動するはずの映画です。

(※DVDで観てもたぶん疲れるので、大事な日の前日に鑑賞する際はよ〜〜く考えてくださいね。)



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