あなたはダイエットをしたことがありますか?
特に女性は男性に比べてダイエットをした経験のある方が多いのではないでしょうか。
すっきりとした体形になるとそれだけでも自分に自信が持てますよね。
しかし、そのダイエットを頑張りすぎてしまい、
間違った方法で行うことによって身体にさまざまな不調を起こしてしまうこともあるのです。
ここでは筆者の経験もふまえて、間違ったダイエットの方法、
あるいは過剰なダイエットによる身体的、そして精神的な弊害についておはなししたいと思います。
1 婦人科系のトラブル
食事を極端に減らしたり、過度な運動をすることによって女性ホルモンの分泌量が低下し、
無月経、月経不順、無排卵といったトラブルが起こりやすくなります。
これは個人的な経験なのですが、
筆者は半年で25キログラム体重を減らすという無茶なダイエットをしたことがあります。
ダイエットを終えたときには体重が34キログラムになっていました。
154センチメートルという身長から考えても、とても尋常な状態とは言えませんね。
おそらくは後述の神経性無食欲症にもかかっていたのだと思います。
そして生理が来なくなり、生理が来てもいないのに生理痛のような強い痛みを下腹部に感じるようになりました。
痛みが強すぎて通常の生活をするのが困難になり婦人科を受診すると、
無月経、そして子宮内膜症と子宮筋腫を発症していることがわかりました。
これらの病気の原因が、前述の過剰なダイエットだったのです。
筆者はいまでも服薬による治療を続けています。薬を飲むことによって症状はだいぶ軽くなりました。
しかし婦人科では将来不妊症になる可能性がある、と言われました。
無茶な方法でのダイエットがこのようにとても怖いものだということを、身を持って感じました。
2 神経性無食欲症
拒食症、という呼称が一般的ですね。
病的な痩せを認める摂食障害であり、精神疾患の一種です。
摂食障害を患っている患者は、
自分の思い通りにならない自分を摂食行動(拒食症の場合は“食べること”の拒否と言ってもいいでしょう。)で完璧にコントロールすることで精神的な安定を求めます。
しかしその背景には強い不安感などの他の精神疾患を抱えていることも多いと言われています。
そして拒食症は、最終的な致死率が5~20パーセントとも言われる非常に怖い病気です。
安易なつもりではじめたダイエットが引き金となってしまう可能性も少なくありません。
3 身体醜形恐怖症
あまり認知度が多いとは言えない病気ですが、近年若い女性に増えてきている病気でもあります。
身体醜形恐怖症とは、
自分の身体の一部分、あるいは複数の部分を必要以上に醜いと思い込んで悩み続けてしまう精神障害のことをいいます。
ほんとうにそんな病気があるのか、と思う方もいるかもしれません。
しかし、「もう少し目が大きかったら…。」「もう少し足が細かったら…。」
など、誰にでもコンプレックスはありますよね。筆者もたくさんのコンプレックスをかかえています。
そしてそのコンプレックスを必要以上に気にしすぎたり、
自分が他人の目に醜く映っているのではないか、とういう過度な不安を感じてしまうのがこの病気の特徴です。
前述したすべての病気に言えることですが、
自分は大丈夫だと思っていても、その自分自身が気づかないうちに発症していること、
あるいは病状が進行していることも大いにありうるというのがこれらの病気の怖いところですね。
ダイエットで理想の体型になって自分に自信を持てるというのはとても素晴らしいことです。
それでも、ダイエットをする際には早く体重を落としたいと急ぎ過ぎず、自分にあったペースで行ってください。
また、極端に食事の量を減らすことは身体にとってとても危険なことです。
間食を減らす、食事のバランスを見直してみるなどの方法を考えてみてはどうでしょうか。
そしてもちろん適度な運動も大切です。
あなたもぜひ自分にあった正しいダイエットの方法を考えてみてください。
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