いま知っておきたい性感染症について

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こんにちは。

突然ですが、あなたは性感染症に対して正しい知識を持っていますか。

近年、10代から20代の若い世代の性感染症の感染件数が増加していると言われています。

これらの若い世代は性的な関係を持つパートナーの入れ替わりが他の年代と比べて多いこと、

あるいは不特定多数との性的接触を持つ可能性がやはり他の世代よりも比較的に多いことなどが理由にあげられるでしょうか。

梅毒、淋病、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、クラミジア、B型肝炎、HIV…

他人と性行為を持ったことのある方なら、誰にでも性感染症に感染する可能性があります。

性感染症は自覚症状が少ないものやまったくないものも多く、

潜伏期間(感染してから発病するまでの期間)もさまざまなので、

自分が感染していると知らずに相手に感染させてしまう、

あるいは逆に相手が感染していると知らずに自分が感染してしまう可能性もあります。

ここで、代表的な性感染症について見てみましょう。

1 性器クラミジア感染症

現在もっとも患者数の多い性感染症です。通常、クラミジアと略されて呼ばれることが多いですね。

クラミジアは、クラミジア・トラコマティスという細菌の一種によって感染します。

感染経路は性的な接触を介する粘膜と粘膜の直接的な接触です。

ここで言う性的な接触とは膣性交(男女間の通常のセックス)だけを意味するものではなく、

肛門性交(アナルセックス)やオーラルセックス(フェラチオ、クンニリングスなど)も含みます。

特に注意していただきたいのはオーラルセックスでの感染です。

口腔内や咽頭の粘膜は傷つきやすく、そのぶん感染しやすいということになります。

自覚症状としてあげられるのは、

女性はおりものがわずかにみられる程度、男性も尿道から少量の分泌物がある程度なので、

本人が感染に気づかないまま病状が進行する場合も少なくありません。

投薬によって治療ができますが、クラミジアに感染していると他の感染症やHIVへの感染率が飛躍的に高くなります。

2 淋病

男性では前述のクラミジアに次いで患者数の多い性感染症です。

淋病は淋菌という細菌に感染することで発病します。

自覚症状であげられるものは、女性ではおりものの量が増え、子宮頸管に炎症を起こします。

男性では排尿時の痛みや膿が混じった尿が出るなど、尿道に炎症が見られます。

治療の方法は3種の抗生物質を服用する、というものです。

また男性と比べると女性は自覚症状が現れにくいため、病状が進行して不妊の原因になる可能性があります。

3 後天性免疫不全症候群

AIDS という呼称が一般的ですね。

性的な接触などによってHIVウイルスが免疫細胞に感染し免疫細胞を破壊することによって、

カポジ肉腫やカリニ肺炎などの日和見感染(通常の健康な状態では感染しないような病原体が原因で発症する感染症)を引き起こすことによって発病する性感染症です。

潜伏期間が平均10年と言われるほど自覚症状のない期間が長いため、

極度の体調不良を訴えて医療機関を受診して初めて感染していることに気づく場合も少なくありません。

完全な治療法はありませんが、

AIDSを発病していない時点でウイルスへの感染が認められれば、

抗HIV薬の投薬によってウイルスの増殖を抑え発病を遅らせることはできます。

 

いかがでしたか?

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ここでは一般的に知られている3つの性感染症について紹介させていただきました。

これらの性感染症は、

相手と性的な関係を持つときは必ずコンドームを使用するなどの方法である程度までは予防できます。

また、性感染症への感染が疑われるような行為があってから3カ月経った時点で、

各市区町村の保健所などで無料の性感染症の検査を受けることができます。

この記事を読んでいただいたことをきっかけに、

ご自身のパートナーと一緒に性感染症について考えてみてはいかがでしょうか。


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