ツライ生理痛の痛みを和らげる方法

こんにちは。
女性なら誰でも経験のある、生理についての悩み。
そのなかでもいちばん辛くて困るのが、生理痛でしょう。
筆者も初潮を経験してから約10年になりますが、この10年間、1カ月にいちど来る生理の期間が嫌で嫌でたまりませんでした。
今回は、そんな辛い生理痛を和らげる方法をご紹介させていただきます。

1 生理がおこるしくみ

女性の一生のうち、月経があるのは平均で35~40年間と言われています。
毎月の生理期間を5日として計算すると、
なんと一生で6年半以上も生理と付き合うということになるのです。
ここでまずは本題に入るまえに、どうして生理というものがおきるのかを説明します。
女性のからだは、脳内にある下垂体、そして卵巣から分泌されるホルモン(黄体ホルモン、卵胞ホルモン、卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモン)の影響で、1か月間のあいだに月経期、卵胞期、排卵期、黄体期と4回の変化をします。

・月経期…排卵した卵子と精子が結合し受精卵となり、子宮内膜に着床すれば妊娠が成立します。
妊娠が成立しなかった場合は、黄体ホルモン、卵胞ホルモンともに分泌が減少します。
そしていらなくなった子宮内膜が剥がれおち、血液といっしょに体外に排出されます。
これを月経、いわゆる生理と呼びます。
・卵胞期…卵胞刺激ホルモンのはたらきにより、卵巣にある原始卵胞のひとつが発育しはじめます。
卵胞が発育するにつれ卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜が少しずつ厚くなっていきます。
・排卵期…卵胞ホルモンの分泌がピークに達すると、黄体化ホルモンが分泌され、
卵胞から卵子が飛び出します。これを排卵と言います。
・黄体期…排卵をおこしたあとの卵胞が黄体という組織になり、黄体ホルモンが分泌されます。
受精卵が着床する準備として、子宮内膜がやわらかくなります。
では、前述の月経期にどうして生理がおこるのかを説明しましょう。
子宮の内側は、子宮内膜という組織で覆われています。
生理の周期に応じて子宮内膜はだんだんと厚くなっていき、生理前になると約1㎝ほどの厚さになります。
「内膜」というと1枚の壁のようなものをイメージする方も多いかもしれません。
しかし実際の子宮内膜は細胞や毛細血管、分泌液を出す分泌腺などが含まれた組織です。
生理のときに出る血液は、子宮内膜が剥がれおち、溶けて出てきたものなのです。
生理が終わったあとの子宮はまたつぎの月になると新たに組織を作り出し、内膜を厚くしていきます。
子宮のなかではこのように、子宮内膜が外に出てまた作りだされるというサイクルができているのです。

2 生理痛の原因

生理痛の原因は経血を押し出すときの子宮の収縮、
ホルモンバランスのくずれによる骨盤内のうっ血、全身の血行の悪化、ストレスなどがあげられます。
おもな症状は、生理が始まって2~3日目の経血の量が増えるころに下腹部に痛みがおこり、
肩こり、むくみ、吐き気、イライラ、眠気などがおきる場合もあります。
また、骨盤内のうっ血によって下半身の血流が悪くなり腰痛を招いたり、
自律神経の乱れから脳の血管が拡張し頭痛をおこす場合もあります。

3 生理痛を和らげる方法

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まずは冷えを予防し、からだを温めましょう。
この「冷え」が骨盤内の血液の循環を悪くし、うっ血などの症状から痛みを引き起こします。
からだを締め付ける服装をやめ、おなかや腰にカイロを当てるというように、
下半身を温めるよう工夫することが大切です。
また、適度な運動も全身の血行を良くするので生理中の不快な症状を緩和させるはたらきがあります。
ずっと同じ姿勢を続けていると血行が悪くなるだけではなく、ストレスも溜まりがちです。
30分に1度くらいは簡単なストレッチをしてみるのもいいかもしれません。

いかがでしたか。
今回は生理や生理痛がおこるしくみ、そして辛い生理痛を和らげる方法を紹介させていただきました。
ですがこういった方法を試してみても症状が良くならない場合は、迷わず婦人科を受診してください。
子宮内膜症や子宮筋腫、さらには子宮頚がんなどの病気が隠れている可能性があります。
すこしでも生理期間を快適に過ごせたらいいですね。


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