こんにちは。
あなたはパートナーとセックスをするとき、どんな体位をとりますか?
正常位、騎上位、バック…。
セックスに関しての体位のバリエーションはたくさんありますよね。
女性同士では「どんな体位がすき?」などの話題もよく耳にします。
筆者は最近ネット上で、くすりと微笑んでしまうような面白いCMを見つけました。
かたや、レスリングのユニフォームを着た、いかつい男性。
向かいあうのは、すこしはだけたバスローブを着たセクシーな美女。
そしてセクシー美女がバスローブの紐をほどいて黒いビキニ姿になると。
ふたりはもの凄い形相で向かい合っていきます。何かの戦いが始まると思いきや…?
ふたりのからだがぶつかり。
男性が女性のおしりを鷲掴みにします。すると女性は堪えきれなくなって声を漏らし…。
そこから「松葉崩し」、「乱れ牡丹」「浮き橋」「菊一文字」などの性の四十八手の映像がめまぐるしく流れてゆきます。
途中の「寄り添い」の部分では、
「俺のどこがすき?」「目をまっすぐに見てくれるところがすき。」という微笑ましいやりとりもありました。
それからもリズミカルな音楽に合わせて、ふたりがいろいろな体位を披露してゆきます。
そして最後に流れるテロップは、「愛をたくさん伝えよう」。久しぶりにいいなあと思ったCMでした。
実はこのCM 「BOVA」というコンドームメーカーの動画コンテストに応募されて審査員特別賞を受賞した自主制作のCMなのです 。
「愛の四十八手」と題された映像のなかでは、日本古来のさまざまな体位が紹介されます。
正常位や騎上位などと呼ぶよりも美しく、昔の人の遊び心がかいま見えますね。
さて。はなしが長くなってしまいましたが、
まず「四十八手」とはどういったものなのかということを説明したいと思います。
四十八手とは
「四十八手」とは男女のセックスの体位やその行為のしかたを多く持っている、というさまを意味したものです。
もともとは相撲の決まり手、四十八手に関する言葉が後にセックスの体位の種類などに転用され、
江戸時代よりつづく伝統の性交体位のことを表すようになったと言われています。
正常位
それでは、わたしたちが普段から正常位、
騎上位などと呼んでいる体位は四十八手ではどのような言葉で表現がなされているのでしょうか。
まずは、いちばんポピュラーな体位かもしれない正常位からご紹介します。
なんとびっくりすることに正常位は四十八手のなかでは、
「網代本手」「揚羽本手」「筏本手」「せきれい本手」「寿本手」「洞入り本手」「笹舟本手」「深山本手」「唐竹割り」「しがらみ」「筏崩し」「俵抱き本手」「浮島本手」「釣瓶落とし」「丁子引き」「しめ小股」と16種類もの名前がつけられています。
ひとくちに正常位と言ってもそのバリエーションはさまざま。
江戸時代の日本ではそのそれぞれに細かく名前がつけられていたのですね。
ちなみに「本手」とは昔の言葉で正常位を表します。
騎乗位
こちらも一般的な体位なのではないでしょうか。騎上位についての紹介です。
「本茶臼」「筏茶臼」「時雨茶臼」「機織り茶臼」「月見茶臼」「撞木ぞり」「流鏑馬」「茶臼のばし」と、8種類ものバリエーションがあります。
「茶臼」とは騎上位のことを表す言葉です。
現在わたしたちが騎上位と呼んでいるスタイルは四十八手では「時雨茶臼」と呼ばれていました。
また、通常の騎上位から女性が上体を倒し、男性に抱きつくスタイルを「本茶臼」と呼びます。
筆者はこの「本茶臼」というスタイルがいちばんすきですね。
後背位(バック)
最後に紹介するのは男性がわりとお好みなバック。後背位とも言いますね。
「出舟後ろ取り」「つぶし駒掛け」「本駒掛け」「うしろやぐら(別名、仏壇返し)」「裾野」「座禅転がし」「窓の月」「敷き小股」。
現在わたしたちが一般的にバックと呼んでいるスタイルは、
四十八手では「出舟後ろ取り」と呼ばれでいたそうです。
有名どころ松葉崩し
ちなみに四十八手のなかでもいちばん有名だと思われる「松葉崩し」。
この体位は、仰向けになった女性の片足を男性が抱え込んで深く挿入するというスタイルです。
椋鳥(シックスナイン)
そして「椋鳥」。この体位は一般的に言うところの男性上位のシックスナインですね。
寄り添い
最後は、「寄り添い」。愛情のこもったスキンシップの手段として、あるいは行為のあとの後戯として。
いかがでしたか。
今回は、「四十八手」というセックスの体位についておはなしさせていただきました。
この記事を書いていて筆者が思うのは、日本語の表現というのはつくづく美しいものだということです。
あなたもパートナーと一緒に、いろいろなスタイルを愉しんでみてはいかがでしょうか。
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